ごあいさつ

 私が母の指導のもと、初舞台を踏ませていただいたのは2歳半のこと。母・寿月延が花柳流の二代目家元・壽輔師の内弟子であったことから、私も後に、三代目の内弟子として修業をさせていただくことができました。「おきゃん」な性格で、失敗をしては叱られたり、逆に笑って許していただくことも度々ありました。そんな修行生活の中で学んだ礼儀作法、人に対する気配り、そして、長唄や常磐津などを含めたお稽古のすべてが私の基盤となっています。内弟子修行は、日本舞踊のプロ、指導者を育む教育であり、その機会を与えられたことに深く感謝しております。

 日本舞踊は、お稽古すればお稽古しただけのことを身につけられる伝統芸能です。「もっと、もっと、勉強したい」と人を惹き付けて離さない魅力を持ち、また、観る人を楽しませたり、勇気づけたりするチカラを宿しています。教室では、舞踊だけではなく、着物の着付けや伝統作法、立ち居振る舞いの美しさも身につけていただけます。お子さまからシニアの皆さままで、初心者でも安心して始めることができますので、どうぞ教室をのぞいてみてください。